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第9日目

(6月11日)

 連泊したキラーニーのホテルを30分に出発、最初に訪れたところは、伝説のブラーニー・ストーンで知られるブラーニー城である。

 最初は10世紀に木造の城として造られたが、1446年に石造りの城に建て替えられ、以後改築を重ねて現在のものとなっているという。

 この城が有名なのは、キスすると雄弁になれるというブラーニー・ストーンがあるためで、かつてこの城の持ち主がエリザベス女王をお世辞で丸め込み、自治権を確保したことから由来しているらしい。

 そのブラーニー・ストーンは、狭く急勾配の螺旋階段を登った頂上部城壁の一角にあり、私がそこに着いたとき、すでに他の観光客が行列をつくって順番待ちしていた。

 係りのおじさんに支えてもらいながら、隙間部分に仰向けに身を乗り出してキスをする。26mの高さゆえ、いささか勇気がいる。私は今更雄弁になっても使いようがないのでパスし、下に降りて、構内の散策を楽しんだ。

 敷地内はとても広く、城のほかにも美しい庭や、小川、いろいろな形の岩を配した岩の小径などがあり、散策にはもってこいであった。

 

 

 

 

 

 

 さて、この後アイルランド共和国第の都市コークを経由し、この日の昼食場所は、穏やかな内海沿いの港町で、小さいながらアイルランド屈指の景勝地といわれるキンセールのレストランであった。

 ここでは、小海老のサラダに始まり、ムール貝などのシーフード料理を楽しんだが、ちょうどこの時間帯は、ワールドカップサッカーのアイルランド対サウジアラビア戦をやっている最中で、従業員らも気が気でないようであった。

 昼食後、しばしヨット・ハーバーの眺望を楽しんだ後、次の観光地ロック・オブ・カシュルへと向かう。

 

 16時到着。ロック・オブ・かシェルとは、カシェルの町の北側で地上約67mの岩山セント・パトリック・ロック上に残る巨大な教会の遺跡群を指す。生憎また雨が降り出した。

 かつてはここがマンスター地方のキリスト教の中心であり、450年には聖パトリックもマンスター王の洗礼に訪れている由。
 パトリックの十字架(左写真)はそれを記念して12世紀に造られたものとか。(片側が損傷してなくなっているが、当時の土着宗教と融和した形になっていて興味深い)

 寺院に隣接するコルマック礼拝堂
1134年の建立で、急勾配に尖った屋根はアイルランド・ロマネスクの白眉といわれる。


 この日は、1810分、ウォーターフォードのホテルに着いたが、チェックイン手続の間、付近をミニ散策。

 ウォーターフォードは、クリスタルの世界3大生産地の一つとして有名で、東南地方最大の貿易港をもつ町である。

 かつてはバイキングやノルマン人の度重なる侵略を受けたとか。

 ホテルのすぐ前が入江になっていて、船舶が係留しているのが見られた。


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